ズートピア

面白かったんだけど、話がまとまりすぎていて余韻があまりなかったのが残念でした。
テーマ的にも世界観的にも「ブラックサッド」と裏表のような作品だけれど、影響はあるのでしょうか。
序盤にジョディが小さいながら、大きな相手と対戦して負かしている様子があったのでそういうアクションがある伏線なのかなと思ってみていたけれど、なかったのが残念。
動物的な動きを含ませての動きが見れるのが序盤から中盤に集中していた気がします。
これは、後半に出てくる野生に戻った動物の存在があるからなのかもしれません。
「アナと雪の女王」以後のディズニーの作品には、過去のディズニー作品の中にある、お伽話的な価値観に対する、逆説的な展開が多く見られるような気がします。
アニメ意外では「魔法にかけられて」以後、そうした立ち位置の作品が作られるようになったイメージを持っています。
アメコミ作品の映像化が増えているのを見ても、アメリカの映像作品では、作品を楽しむための教養を事前に求められる作品が増えているのかなあと思いました。
比喩的な表現が多く、世界観の中で描かれていない部分を想像で補完するのを促しているような側面も感じるし、ディズニー作品もマニアックな作り方をするようになったんだなあと思います。
猿が人間に進化しなかった世界なのか、人類が滅んだ後に動物が進化した世界なのかとか、世界観自体をどう捉えるかで見方が随分変わりそうです。
人種的な対立のように見えて、女性と男性の対立の話のようにも見える作られ方をしていて、全方位の層に向けた緻密な作品ですね。
しかし、その辺が自分にとって物足りなく感じる原因の一つなのかもしれません。
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# by Yakeishi-ni-Mizu | 2016-05-28 17:21

ゴローとケイスケ お母さんの育児絵日記

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図書館で借りて読みました。
この本は、宮崎朱美さんが仕事中、子供に会えない時間の中で、子供の事を思い出して描いた落書きをまとめたスクラップブックの中から生まれた本だそうです。
宮崎朱美さん、旧姓太田朱美さんは宮﨑駿監督の奥さんで、東映動画で14年アニメーターをされていたようです。
アニメーターの仕事は、宮﨑駿さんが東映動画を辞めた辺りで、専業主婦になって引退されたようですね。
本の中では1967年辺りから4~5年の間の子どもたちの様子が描かれていて、スクラップブックは全部で6冊あったそうです。
昔のアニメージュで、森やすじさんが宮崎朱美さんの絵について触れていたので、どんな絵を描く人なのか気になっていました。

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田辺修さんの絵に似ているなあ。
当時の宮崎家の間取り等も載っていて、生活ぶりが分かるのが面白いところです。
殆どが著者の朱美さんの絵ですが、駿さんの方の絵も掲載されていました。
「ゴローとケイスケ」というタイトルから分かると思いますが、このゴローと言うのは、今の宮崎吾朗監督のことです。
ドキュメンタリーなどで映像で見たことのある人なので、このゴローくんが、あの吾郎監督になるのかあと思うと、時の流れを感じずにはいられませんね・・・・・・・・・
もう一人のケイスケくんの絵が少ないのですが、二人目の子供であること、朱美さんが退職して子供と一緒にいる時間が長くなったことで、自然と子供の絵を描くことはなくなっていったそうです。
この宮崎敬介さんはなにしているんだろうと思って調べてみたら、木版画家になったそうで、「耳をすませば」に出てくる、劇中に出てきた牢獄の中でヴァイオリンを作っている職人の版画はこの人の作だったようです。
二人とも、大人になったんだなあと、三十年前の本を見ていうのもおかしい話ですが、思いましたね。
著者紹介で朱美さんの夢は「野草の絵を2000枚ぐらい描きためるのが夢」という、絵描きらしい夢を語っていて、いま何枚位描きたまったのかが気になります。もしかしたら、とうの昔に達成しているかもしれませんが。
何せ、この本に載っている絵は、49年も前のとある家族の日常の一コマですので。
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# by Yakeishi-ni-Mizu | 2016-05-11 12:31

大塚康生(さんのお宝をみんなで持ち寄り)展。

知人に誘われて、ササユリカフェで行われている「大塚康生(さんのお宝をみんなで持ち寄り)展」に行きました。
この展示は、大塚康生さんに関わる資料を持っている人たちが持ち寄って、催されているそうです。
自分は、どんなものがあるかは、足を運ぶまではよく分かっていませんでした。
展示されていた資料は設定資料や修正原画などのコピー、過去の大塚さんに関連した記事のスクラップなど。
まさか、「太陽の王子ホルスの大冒険」や「どうぶつ宝島」の資料まであるとは思いませんでした、たまげたなあ。
大塚さんがキャラクターデザインや作画監督をしていた、「ルパン三世(1期)」の設定や原画などもありました。
一番多かったのは、「未来少年コナン」関連の修正だったと思います。
個人的に嬉しかったのは、「ルパン三世 カリオストロの城」関連の資料で、コナンやカリ城などは今となっては、宮﨑駿さんの功績としてしか話題になりにくいような気がするのですが、大塚さんは東映動画で日本のアニメ制作初期の頃から活躍した人で、宮崎さんの師匠筋にあたる人ですから、当時どのような仕事をしていたかが具体的に気になる人です。
この展示を通して、それらの作品での大塚さんの作画監督としての功績をわずかでも感じられるのではないかと思いました。
カリ城の修正を見ても、下の原画を描いている人たちはもちろん上手いのですが、大塚さんの修正で、それが更に良い感じになっているのを見れたのは良かったです。
コピーとはいえ、劇場作品用の大きな用紙で、実際に手にとって見れるというのがなんとも感慨深いことでした。
特に面白かったのは、カリ城のOPで出てくる車に、原画までの状態だと宮崎さんと大塚さんが乗っているんですが、それが修正の段階で、誰でもない人に修正されているのが見れたことですね(笑)
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見応えがあったのは、「リトル・ニモ」関連の原画。
ベッドに乗ったニモが大渦に飲み込まれていくシーンなんですが、水やニモがバラバラにセル分けされていない状態で、1枚の絵にまとめて描かれている凄い原画で、水の作画で有名な大塚さんの得意分野ということもあり圧巻でした。
個人的に興味深かったのは、ルパンのTVに出てくる車の原画、カリ城の修正で銃の絵をしっかり直している所でした。
ルパンのTVシリーズの最初の方に出てくる車なんですが、絵で見ると、バンパーとかサスペンションの複雑な構造がしっかり描いてあるのが分かるんですよね。
銃も、それぞれのパーツの位置が調整されていて、メカニックを実在する構造物として捉えているように感じられました。
この辺りのこだわりは、今回の展示のきっかけともなった、大塚さんが子供の頃から描いていたという、機関車のスケッチなどから通じているものなのかなと思いました。
本当だったら、コピーだったとしても、展示会でガラス越しに見るようなレベルの展示物だと思うんですが、それを手にとって、お茶を飲みつつ、ケーキを食べながら見れるという貴重な場でした。
展示を見て、大塚さんについてもっと知りたいと思った人は「作画汗まみれ」という本や、「大塚康生の動かす喜び」というDVDが出ているので、そちらを見ると良いかもしれません。
宮崎さんのことは好きで、ジブリ以前の過去の作品に興味はあるけれど、大塚康生さんってよく分からないと思っている人こそ、良い機会なので足を運んでみると良いのではないでしょうか?
ササユリカフェのケーキは美味しいですよ!


最近、大塚康生さんと宮﨑駿さんの作画MADが作られていましたね。
作った人は、海外の方のようですが、まとまっている作品からすごい情熱を感じます。

Yasuo Otsuka (大塚康生) Animation


Hayao Miyazaki (宮崎駿) Animation



カリオストロの城では修正されていましたが、大塚さんと宮崎さん、ルパンのTVの最終回では色んな所に登場したりしています(笑)
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# by Yakeishi-ni-Mizu | 2016-05-09 09:15

ビリ犬見終わった。

「ビリ犬」見終わった。
木漏れ日を細かく作画しているのは何なんだろうと思ってみていたら、この作品の中には季節感があって1期を最後まで見ると、季節が一巡していのるを背景の変化で描写をしていることに気がついた。
背景の木が生い茂った緑から、枯れていって、また葉っぱが生えてくるという時間の経過を印象づけるための演出の一つが木漏れ日の影だったようで、見なおしてみると主人公とビリ犬が初対面するカットでも木漏れ日が印象的に使われていた。
セリフ的な言及がなく、季節的なイベント行事がないので、さりげないけれど、時間の変化を感じさせる細かい演出がされているのが最後までみると理解できて、楽しかった。


1話冒頭つばめが画面を横切る。
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ビリ犬との初対面カット、2人の間には木漏れ日がある。
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手前に進むと顔に影が落ちるのが空間的な連続性を感じさせる。
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こんなカットでも細かい木漏れ日の描写がある。
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紅葉の描写、見せ方も面白い。
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更に季節は冬に。
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最終回近くでは、また木に緑が、花が咲き始めているのが春を感じさせる。
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この作品の演出的面白さのもう一つは俯瞰描写の多さ。
空を飛ぶビリ犬の視点を感じさせるような、俯瞰の描写が多いのがこの作品の特徴。
俯瞰の背景に影を落とすことでスケール感をだしたり、見せ方も多彩でおもしろかった。

山に落ちる雲の大きな影。
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俯瞰から小さく地面に落ちるビリ犬の影。
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銭湯の煙突と鳥の群れの影。
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影だけでなく、かなり引いた所から俯瞰でモブを描写する場面も、ビリ犬の空飛ぶ視点を感じさせる見せ方で、多用されていた。
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登場人物の行動を追いかける場面でも、俯瞰構図が多用されていたり、特定の場所が登場したり、登場人物たちの行動範囲が街の全体図として設定されているような気がする。
高台の学校や、主人公の家が斜面に立つ段々畑状のテラスハウスだったり高低差を意識した舞台設定も印象的で良かった。
2話では、ビリ犬が街の全体地図を作るシーンもあって、鳥の飛ぶコースまで描いてあるのが、空を飛ぶビリ犬独特の感覚が出ていて面白い。
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作画的に一番見どころがあったのは、やはり山下明彦さんの回だったけど、他にも良い回はあるし、丁寧な演出の作品で面白かった。
山下回にはこんな凄い背景動画もあって、さすがである。

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ビリ犬、アマゾンプライム入ってる人はただで見れるし、1話10分位なので見やすいです。
面白かったな!
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# by Yakeishi-ni-Mizu | 2016-04-29 00:02

マンザイ太閤記

漫才ブームだった当時、制作された作品らしく戦国時代の人物たちが、当時の吉本の人気芸人たちのキャラクターを活かして登場する色物作品で、いま見ると本人たちが誰なのかよくわからないので、もはや登場人物達にピンと来ない所があります。
筋自体はオーソドックスな豊臣秀吉を主人公とした物語なので、吉本の芸人が理解できなくても大丈夫でした。
色物作品ながら、美術がかなり独特でスタイリッシュ。
全編、紙の地の白を大幅に残して、実線と黒ベタを活かしたものに、色数や彩度をかなりおさえていて見たことのない画面になっていました。
名前は出ていないけれど、芝山さんがレイアウト的な役割で関わっているのかなあと想像しているんだけどどうなんだろう。
ほんとうにかっこいい画面で全カットキャプチャーしたくなります、ソフト化していないそうなのでもったいないなあ。
作画的にもテレコムの作画陣が参加していて、しっかりした出来になっています。



監督
澤田隆治
高屋敷英夫

脚本
高屋敷英夫
城山昇
鈴木良武
伊藤恒久
吉田喜昭
山崎晴哉

キャラクターデザイン
山藤章二

作画監督
椛島義夫
山内昇寿郎

キャラクター・設定
芝山努

美術
門野真理子

コンテ
高屋敷英夫
波多正美
高橋良輔
寺田憲史
三家本泰美
葛岡博

原画
山崎 猛
大宅幸男
小野隆哉
おおたぬう
大武正枝
宮林英子
櫻澤裕美
篠原征子
田中敦子
丸山晃一
原恵子
道籏義宣
塚田洋子
桜井陽子
浦谷千恵
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# by Yakeishi-ni-Mizu | 2016-04-26 19:00

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