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「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」を見た。

 近藤喜文展を見た帰りに、「ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版」を見ました。
 久々の富野さんのガンダム、しかもキャラデザは吉田健一さん、とても楽しみにしていた作品です。
 先行放送版はTVの1~3話をまとめたもの、最後まで見た感想としては、まだどうなるかわからないなあと言った感じ。
 3話まで見ても、この作品の中を動き回るキャラクターたちが、どんな人なのか?は全然わからない。
 今までの富野さんの作品と違うなと思ったのは、かなり意識的なセルフパロディ的な演出が多い所。
 ファーストガンダムのいち場面を意識的に連想させるシーンの流用がかなり多い。
 吉田さんの手描きの描線を活かした線、それにデジタル処理された画面からの差別化を目的としているような、擬似セル画アニメ的なふしぎな映像もまだ何を目指しているものなのか3話だけでは分からない。
 キャラクターが何を目指して行動しているかもまだまだ分からない、状況はどんどんと変化していって、最近の13話くらいの話数で構成されているTVアニメシリーズの展開よりもずいぶんと駆け足だ。
 人物、それにメカニックのキャラクターたちは画面を所狭しと走り回って叫んでいるけど、彼らは何の為に、走っているんだろう?
 まだまだ、これがどんな物語なのかはわからないんだけど、そうした様子を見ていると、この作品はきっとこんなふうに最後まで勢いを持って駆け抜けてくれるんじゃないか?
 そういう期待を持てるような気がした、一言で言えばとてもワクワク、した!
 印象的だったのは、このアニメは見ていると、とても目が合う。
 冒頭のGセルフ争奪戦の最後、画面を見ていると、ロボットと目線が合う。
 最初のガンダムの冒頭でザクが出てきた時を思い出す演出だけど、そちらは、目線が合ったあとで視線をそらすところまで描かれていたと思う。
 昔のガンダムを見ていた人にとっては昔を思い出すシーンだけど、それを知らない人にとってこのシーンはどんな意味があったんだろう?
 面白いのはザクのデザインは明確に視線を意識できる、眼球をもしたデザインがあるんだけれど、Gレコにはそれがない。
 だけど、本編を見ていると他のそうした人間の目の形の延長線として認識できないようなデザインのロボットにも目としての動きがあったところだ。
 キャラクターでも、見ている人と目線が明確に合う、カメラ目線を取っているカットが多いと思う。
 目線の演出はそれだけではないけど、1話はとくにそれが顕著なんじゃないだろうか?
 1話Aパートの一部をいまネット上で見られるので、それを見返す機会があれば、キャラクタがどこを見ているか?視線はどこに向かって、カメラの動きはその視線とどう交わっているか?に注目して見てみると面白い、かもしれない・・・・
 キャラクターたちの瞳の動きが点々とリレーのように繋がっていく、その視線が一つの道として交わっていくその先にまだ見えない、この作品の物語としての予感を感じる。
 自分はそのまだ見えない瞳の向こう側に、ワクワクしたんじゃないかと思う。

 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2014-08-28 01:07

新潟が生んだジブリの動画家 近藤喜文展に行ってきました。

 「新潟が生んだジブリの動画家 近藤喜文展」に行ってきました。
 行きは各駅電車を乗り継いで、のんびり行きました。
 人生で一番遠出したので、内心ドキドキ。
 電車はどんどん険しい山道を進んでいくし、遠かった山並みがすすむにつれてどんどんと近づいていき、目線は雲の高さと同じくらいに。
 
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 かと思ったら、トンネルの中の駅に停車したり(秘密基地感があってテンションが上った)、これほんとに目的地にたどり着くのかなと不安だったのですが、ちゃんと目的の新潟駅に辿りつけました。
 不安だったとはいえ、いろんな所を走る電車からの景色は見ているだけで面白くって、旅もいいもんだなあと思いました。
 かなり長い時間、合計5時間ほど電車に揺られていて、まんがを6冊くらい読破。
 甘々と稲妻1,2巻
 聲の形1,2,3巻
 進撃の巨人14巻

 景色もかなり見ていたけど、それでもゆっくり読みこめたくらい、ゆったりした時間でした、どれも面白かったのでおすすめ。
 お昼ごはんは少し贅沢をしました、刺身定食計1290¥也
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 昼食後バスに乗って、いざ展覧会場へ。


 展示の内容は、以前出版された「近藤喜文の仕事 動画で表現できること」に掲載されているものをふくらませた感じ。
 原画の掲載はほとんど同じで、イラストや設定などは、本に掲載されていないも含めて、それに関連したものを展示している、といった感じ。
 自分は、この本を持っていたので遠くの新潟まで行くのをかなりためらっていたんだけど、物理的に展示されている本一冊分+αというのはかなりの量で、一人のアニメーターを特集した展示の中では最大規模のものだったんじゃないだろうか?
 また近藤さんの人生をひと通り網羅した展示でもあるので、ゆっくりと時間をかけて見ていくことにかなりの感慨がありました。
 一人の人間の人生でもあり、一つの文化の進化の歴史でもあり・・・・
 見ていて思ったのは、近藤さんは絵に対するテンションが高いということと(当たり前か)、自分の絵柄を持つというよりはいろんな人の絵柄を取り込んでいくタイプなんだなということ。
 スケッチブックに描いている絵を見ると(図録の51pあたりに掲載されていた絵と同じ辺りに掲示されていたもの)、自分で描いている絵やセリフにかなり高いテンションでツッコミを入れていて、熱のこもった感じが伝わってきました。
 スケッチブックを見ていて面白かったのは、漁師の人を観察した様子がかなり詳細に描かれていたんだけど、その中で描かれている魚のえらに鈎をひっかけて持ち上げる様子と漁師の夫婦が後々描かれた「火垂るの墓」のイメージボードに登場していた所(図録参照116p、下の船の入港の絵も同じスケッチブックに細かく観察の様子が描きこまれていた)。
 こういう観察を積み重ねては、描く絵に反映していっったんだなという絵描きとしての姿勢がかいま見えたような気がします。
 展示にはかなりの量のイメージボードが展示されていたんだけど、その絵を一つひとつじっくり見ていくと絵柄にかなりバリエーションがあって近藤さんはイメージボードなどを描く時に、その都度見ていた色んな絵柄を取り入れる実験を兼ねてこういう絵を描いていたんじゃないだろうか?と思った。
 日本アニメーション時代の石ノ森章太郎風の絵や鳥山明風の絵はわかりやすいけれど、展示数の多かった「火垂るの墓」のイメージボードや設定を見ると、自分には大友克洋さんの影響が結構あったのではないかなと思った。
 マンガ的な絵でリアルで汚い日本人を描いていた大友さんの絵柄、そして「AKIRA」から始まったリアルアニメの影響というものが、近藤さんにもあったのかななどと想像した。 
 この後の「おもひでぽろぽろ」は図録にも載っていない設定がかなりの量あって、おもひでぽろぽろはキャラクターの顔を立体的に描こうとしてその結果として顔に皺を描きこむという表現をしているんだけど、設定の絵を見ると服装の方もそれまでの感じとは違ってリアルを志向した皺を細かく描写しようとしている感じがしました。
 これは、作品としてその当時の等身大の人物を描写するために実在する小道具の一つとして「服」を扱おうとした結果なんじゃないかなあと思いました。
 なので、ぽろぽろは顔の皺アニメ、でもあり、服の皺アニメ、でもあったんじゃないかな。
 と、同時にここから生まれた、人物を実在するものとして描く傾向が、後々の大平晋也さん達やももへのなどの作品へと繋がっていったのかななどと考えました、そうした枝分かれを想像すると、この「おもひでぽろぽろ」という作品がアニメの一つの分岐点だったんじゃないかと思いました。
 それを見ていて、図録の編者でもあり音声ガイドも担当している、安藤雅司さんが好きな絵はこの絵なんだろうなと思いました。
 「魔女の宅急便」のイメージボードの絵を見ていると、ここでも複数の絵を実験している様子が見て取れて、高野文子さんみたいな顔の絵があったり(図録参照161p、163p、ここには載っていないけど展示にあった「耳をすませば」関連の中にもそうした絵があった)、中には「バタアシ金魚」みたいな顔をした絵(図録参照166p下段左)もあった。
 「耳をすませば」のコーナーには、完成作品の絵柄に至るまでに、かなり方向性を模索した様子が見て取れて、様々なタイプの絵柄を試しているラフスケッチが展示されていました。
 
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 お客さんの中にいた女の子が、展示されている絵コンテが鉛筆で描かれているのを発見して、お母さんがアニメの絵は最初は全部鉛筆で描くんだよと教えてあげていました。
 女の子は、「これも、これも、これも最初は全部鉛筆なの!?」と指を指しながら、すごく驚いていたんだけど、その様子を見ていたお母さんが女の子に「そうやって全部、鉛筆で描くってことを選んで描いてる人たちがいるから、アニメを簡単には見れないね」と話していて、横でたまたま聞こえた自分泣きそう・・・・

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 「耳をすませば」は背景画も展示されていたんですが、それをほんとに絵なのこれ?っとまじまじと見ている三姉妹?らしき人たちがいて面白かったです。
 アニメのレイアウトや原画の良さを展示で伝えるってやっぱり難しいけど、背景画ってやっぱり食いつきがいいんだなあ、画面で見ると映像の一部なんだけど、それを一枚の絵として取り出してみると、それが絵だってこと自体に驚きがあるんだなと思いました。

そこから、写真撮影コーナーがあるんですが、電車内を模したセットに座って、坂からの風景のパノラマを横に見ながら、実際に坂を登って(ここで本当に屋内に小道風の狭くて暗い傾斜のついた通路を作っているのがすごいなあと思った)
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 ぱっと視界が開いて、地球屋のテラスから見える街の光景の背景画を拡大したものを展示をしていて、絵の展示だけでなく、体感的な展示もしているのが良いなあと思いました。
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 展示の最後はアニメージュの連載「ふとふり返ると」と近藤さんの実家から見つかった学生時代の絵でした。
 ここがとてもおもしろかったんだけど、ハートフルで日々の生活の様子を暖かく描いた絵が沢山並んでいる中に、近藤さんが学生時代に描いた人たオチが全部人がひどい死に方をする4コマまんがが並んでて、そのグラデーションがすごいなと(笑)
 近藤さんも殺伐とした物を描くんだ!近藤さんにも中2病的な時代があったんだ!!近藤さんも人間なんだ!!!と思うとほっとするやら、改めて興味が湧くやら、なんとも面白かったです。
 コレを見ただけでわざわざ来たかいがあるというもの!
 展示の後の塗り絵コーナーは大人も子供もかなり真剣に塗っていました。
 掲示されているものを眺めていたら、イラストの絵に合わせた背景を描きこんでいる人がいて、子供の絵っぽいんだけど元に描かれた近藤さんの絵にパースを合わせた上でシチュエーションも汲み取って、元の絵をふくらませた公園の風景として奥行きのある絵を描いてて、かなりのびっくりものでした、何者だ、謎の天才現る。
 全部の展示をゆっくり、書いてある字まで読んでましたが、全部まわるのに3~4時間位かかったと思います。
 展示は8月31日までなので、今から行くのは難しいかもしれませんが、かなり見応えのある展示だったので、行ける人は行ったほうが良いと思います、とても楽しかったですよ。

 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2014-08-26 23:54

リトルニモパイロット近藤喜文版。

 トムス50周年記念の企画番組で放送したリトルニモのパイロット映像を見たら、スタッフクレジットが追加されていたので書き出し。
 日本人以外のスタッフが混じっていたんだなあ、どんな人達なんだろうか。

 監督 近藤喜文

 作画監督 友永和秀

 原画 

 富沢信雄  ロジャー・アラーズ

 田中敦子  ランディ・カートライト

 道旗義宣  アンディ・ギャスキル

 植田 均   ロビン・バッド

 遠藤正明

 丸山晃一
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2014-08-03 14:28

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