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REDLINE

 映画「REDLINE」には独特の演出があり、それが全編を通じて表現されていた。
 それは会話シーンの中にあって、簡単に言うとほとんどの登場人物は会話をするときに目線を合わせすことがない。
 レースをしている最中はもちろん進行方向を見ているので対面して会話するという構図はない。
 ただそれだけではなく、この作品では様々な仕草・デザインによって目線を隠し、視線をずらすということをしている。
 そこには、それぞれの登場人物の感情や立場の違いが現れていて、その見せ方や動きのバリエーションを一つ一つ見ていくだけでも興味深い。
 例えばガレージのシーンにはそれが顕著で、JP・フリスビー・もぐらおやじが横一列に並んで直接会話せず、仲介してもらって話したり、JPがもぐらおやじに帽子をかぶせるいたずらをしようとしたりする。
 他にも、マシンヘッド鉄仁とデイズナ弟のレストランでのかけあいや、JPがタバコを買いに行くくだりなど様々なシーンで視線の行き違いがあり、それによってそこに様々な形でのディスコミュニケーションが生まれていると思う。
 そうした人間関係のすれ違いの最たるものが、JPとフリスビーで、それを表しているのが視線の表現なのだと思う、視線を反らし続ける二人が見つめ合う事には特別なものを感じた。
 この作品では「視線が合う」と、いうことはとても大きい意味合いを持つ、自分にはそう見えた。
 そんな中で、例外的にお互いを見つめ合うのが、JPとソノシーだ。
 見つめ合い、時には反らし、また見つめ合う。様々な人々がすれ違い、行き違う視線があみだくじのように一方通行に進む中、最終的にそれは二人の視線の中にある一本の道に集約されていく。
 「REDLINE」という映画はそんな風にして、赤い糸を描いた作品だと、そう思った。
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2013-06-21 23:26

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