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翠星のガルガンティア4話

 翠星のガルガンティア4話を見ていて気になったところがありました。
 Aパート後半のレドとエイミーが会話をしながら歩いている所から船外に出てかもめが飛んでいるカット、そこからAパート終了まで。
 このあたりの芝居がとても良い。
 最初のかもめが飛んでいる2カットからうまいなあと思ったのだけれど、続いてレドとエイミーそれぞれが階段を下りるカット。
 「階段を下っていく足」という難しい作画を丁寧に描いている作画ではっとさせられただけでなく、続くレドが少々たどたどしさを感じさせて階段を降りていくのに驚いた。
 カットに写っているレドの姿は上半身のみ、ただ画面外に伸びている手が手すりをたどっている(と思われる)動き、足元を確認しているような下向きの視線、上下幅の移動が大きめな動き、二人の動きを対比した印象。
 そうして見ていくと、一連のレドの動きが段々と歩きなれない道を歩くたどたどしさを持ったもののように見えてくる。
 それから、エイミーの「ガルガンティアでは一番物知りな人だよ」というセリフのあとの、二人が暗がりから出てくるカット。
 エイミーの全身が影から出る瞬間にカットが割られ、続いてレドが影から出てくる。
 カットつながりで画面右に歩いていくエイミーと対比して、左右をキョロキョロとしつつまっすぐ歩いていくるレド。
 レドはキョロキョロと周囲の様子を観察しつつ、カット尻正面を向いている。そこからカットが変わって高い塔を下から上に見上げるようにカメラの視点が上に上がっていく、丁寧なカット割の積み重ねで塔を見上げているのは「レドの視点」なのだと自然に分かるようになっている。
 この一連の場面、カット割りだけでなく、作画の流れもとても綺麗なのだ。
 例えばカットを割って右に歩いていくエイミー。
 先程も書いたように、エイミーは影から出る瞬間にカットが変わる。目的地がはっきりしているエイミーは迷いなく二つのカットを横断して右側に移動していく。
 対して、レドはキョロキョロと周囲を見渡す、といってもただキョロキョロとしているわけではない。正面から目的地と逆の方向へと目を移し、そこからエイミーを目で追って、また正面を向く。
 面白いのは、レドが最後に正面を向く動きは画面内にははっきり写っているわけではない、正面を向いた瞬間レドの顔は見切れてしまっている。
 少し話は飛ぶが、このあとのカットでレドとオルダムが椅子に座るカット。狭い診察室の感じが出ていてここも良い。レドの小刻みな横移動で二人の距離感が画面に映らずとも伝わってくる。
 画面に映らずとも。そう、自分がこの一連のシーンを良いと思ったのは、丁寧な描写の積み重ねが画面の外にまで行き届いている、そう見えたからだ。
 とても丁寧だと思う。
 連続したカットの中から浮かび上がる意識の流れ、その場所の画面の外まで意識させるような実感のこもった動き。
 こうした積み重ねで生まれていくのが、画面の中のキャラクターがそこにいるという感覚で、それはアニメの快感の一つだと、そう思った。
 
 
 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2013-05-03 01:36

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