「パラノーマン ブライス・ホローの謎」

 人形をコマ撮り撮影して作っているアニメで、前作の「コラライン」が好きだったので見てみました。
 かなりの不入りだったらしく、あっという間に上映が打ち切られてしまった作品なんですが、作品自体はひじょうに面白い作品だったので、勿体なかったですね。
 お話とデザイン、アニメートの取り混ぜ方が良く、作品のテーマでもある「個性」というものがわかりやすく表現されている点が良かったです。
 キャラクターの造形がかなり独特の作品で、フォルム自体に個々人の個性が形になったような独特の歪みがあるのが面白いです。
 そんな個性的すぎるキャラクター造形の中で幾つか無個性とも思える造形のキャラクターがいて、その一人が主人公パラノーマン。
 そして、ゾンビになる前の村人たち。
 ゾンビとなったかつての村人たちは、生きている間はかなり無個性な造形。
 それがゾンビとなることで人としての形が歪み、個性的フォルムをもった造形に変化する。
 動き自体も本来の人間とは違う歪んだ動きをするようになり、アニメート自体にも歪みが発生するようになる。
 この作品で挑戦しているアニメとして難しい表現が、死という状態。
 生きていること、死んでいること、それぞれを違う状態であるということをアニメーション上の表現として見せるのは非常に難しい。
 アニメ上で生きていることを最も端的に表現する方法は動かすこと。
 生きている限り動く、では逆に言うと動かなければ死んでいるのか?その区別を見ているだけで判断することは難しいことだと思う。
 そんな中でこの作品では、生きている人間、半死半生のゾンビ、そして死人、それぞれ別々の個性を伴った状態でデザインし、それぞれ違う動きをもったものとして扱っていることが面白いと感じました。
 アニメート自体も高度な技術領域に到達しており、それを扱うテーマも動きとして表現されている。
 アニメ表現の意義に挑戦する意欲を感じたし、これはアニメとしてみるべき価値のある作品だと思う。


 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2013-11-03 16:27

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