クール・ワールド

 クール・ワールドは映像全体にチープさもあり、好き嫌いの分かれる作品だと思う。
 自分も一本丸々通してみて、面白かったかというと首をひねってしまうところもある。
 ただ、この映画に出てくる実写とアニメの使い方には見るべきところが多いと思う、自分が特に好きなのはこの世界、「クール・ワールド」の中で初めてブラッド・ピット演じるフランク・ハリスが登場するシーンだ。
 フランク・ハリスは現実の世界から、クール・ワールド世界の実験に巻き込まれて迷い込んでしまった唯一の人間で、現在はクール・ワールドの秩序を守る役割を担っている。
 
 フランク・ハリスの登場シーンはこうだ。

 1.遠くの方からフランク・ハリスの車が走ってくるのが見える。
 2.車が止まり、中からフランク・ハリスが出てくる、カメラは車全体からフランク・ハリスの顔のアップになり、横に歩いて画面外に消えていくフランク・ハリス。
 3.車の側面から玄関に歩いていくフランク・ハリスの後ろ姿から追いかける。
 4.車にいたずらをしようとするクール・ワールドの住人を注意するフランク・ハリス。
 5.逃げる住人、フランク・ハリスは玄関の中に入っていく。

 数字はカット割りの回数です、内容としては普通ですね。
 ただ画面で見ると複数の技術的表現が連続していて、面白いことになっています。

 1.絵の具で描かれた背景にセル画のキャラクター。
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 2.車が動いている瞬間はセル描きの動画
 
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 車が止まった瞬間に、実写の車になる
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 カメラが移動して実写のフランク・ハリスが出てくる
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 3.車の側面を歩いて行くフランク・ハリスを追いかけるカメラ
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 カキワリで描かれている車の側面を回りこんでいくフランク・ハリスとカメラ
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 4.斜め上からのパースのかかったカキワリの車
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 映像としてみると、このシーンは走ってくるアニメーションの車が実写になる笑いどころ以外は意外と自然に見れてしまう映像ならではのマジックがうまく作用しているシーンなのですが、意識的にカットごとに分解してみると、それぞれのカットが違う技術を使って構成されているのが分かると思います。
 こうした表現がところどころに散りばめらているところがこの作品の面白いところだと思います。
 それは、アニメ実写に対する比喩的な表現やユーモアであったりするのですが、そこには創作者の何らかの主張が込められていると自分は感じました。
 少なくともこの一連のシーンを見る限り、この監督は意識的に技術を使い分けている人なのだと思います。
 アニメであること、実写であること、そして映像であること。
 この作品は、そうした当たり前になっている感覚に首をひねらせてくれる、そういう面白さを持っている作品でした。




 追伸。
 パソコンが直りました、いやなおったというか何もしてないけど普通に動きました。
 なので、またいつ同じ状態になるやも・・・・・・・・・
 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2012-06-18 01:47

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