曾我蕭白とか、世界子ども図書館とか~

 本当は大友克洋GENGA展に行きたかったんですけど、チケット取れなくていけないので最近好きな曾我蕭白の本物を見に行って来ました~。
 美術館って久々に行ったんですけど、あんなに混んでいるものなんですね、疲れたなー。
 よく考えると本物の日本画とか水墨画とか初めて見たかもしれんというレベルなんですけど、面白かったです。
 馬頭観音菩薩像の絵はどう見てもアフロヘアーを整えてる人だなとか仏像とか間近で見ると物凄い実物大フィギュア感だなとか、ものすごくどうでもいいことを考えながら見ているわけですけど、面白かったです。
 仏画とか水墨画とか日本画とかいろいろあったんですけど、さいきん白い紙以外に絵を描いたりしていて、その参考になりそうな技法の絵がたくさんあったので行ってよかったです。
 水墨画って墨の白黒だけじゃなくって、色味がつけてあったり、金色をつかってたり思いの外自由に描かれていて面白かったです。
 こういう物を実際に目にすると、いろいろ考えますね。
 まず時代を感じます。
 これ、八百年前に描いた人がいたんだよなあ、どうやっていまこの時代のこの瞬間にここにあるんだろう、とか。
 これを一体幾らのお金でやりとりするのかわからないけど、自分が一生働いても稼げないようなお金でやり取りされてて、それだけだしても欲しい人がいる。
 しかも、違う国の人なわけですから、面白いものですね。
 人間には、遺伝子を守っていく本能以外に文化を守っていきたいっていう本能でもあるのでしょうか?
 絵巻物とか長々と見ると、マンガや絵本のような、あるいは映像のような視線の移動を踏まえた演出があるなあとか、最後は大人数&スペクタルな展開で今の時代と話を盛り上げる感覚があんまり変わってないなあとか。
 扇に描いてある絵って今の感覚で言うと180度の視界を一面に収めるパノラマ的な意図があるのかな?とか。
 着物を見て、あんまり大きくないからこの時代の人達の身長ってこれくらいかなあ?とか。
 刀が展示されているのを見て、これで何百年前は人を斬り殺していたのかなあ、いま怖がられてる兵器とかも何百年こうやって展示されてるのかなあとか。
 まあ、色々見ながらぼんやり考えますね。
 自分でも知ってるような有名な人の絵の本物が見れたのも嬉しかったです。
 肝心の曾我蕭白なんですが、この人の絵の中で特にいいなと思っていた、「雲龍図」と「風仙図屏風」が見れたのが嬉しかったです。
 画集を見ていて、こういうのの本物なんて一生見れないんだろなーと思っていたところにちょうど見れたこともあって感激ひとしおです。
 風仙図屏風というのは非常に面白い絵で、グルグルのうずまきが画面に描いてあって、最初に見たときはなんじゃこりゃ、と笑いました。
 日本画を見ていて面白いのが自然の現象を線で具象化する表現が多いので、アニメで言うエフェクトちっくな感覚があるんですよね。
 今回展示されていた、絵巻物の炎とかも煙が巻き上げてたり炎の表現が細かくて面白かったんですが、この絵では風がグルグルの渦巻きででかでかと描かれているわけです。
 この思い切った感じが面白いじゃないですか。
 他にもこの人の絵はちょっと立体的なところがあって、ほかの水墨画とかを見ると空間表現というのは画面濃淡で書かれている印象なんですが、この人の場合立方体的な立体感のある空間を描いていることがあって、そうした感覚も面白い所です。
 線のタッチにも色々バリエーションがあって、森とか「▽」の集合体で描いていたりとか、風をグルグル渦巻きで描いていたり、写実的な部分と記号的な部分が入り混じったなんとも独特な絵を描く人だと思います。
 雲龍図はなんかすごい独特な構図の絵だな、龍なのに胴体の部分がないのか、へ~とか思っていたら、残っているのは一部でこれはふすまに描かれた絵だったんですね。
 と、いうことは
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 こんな感じで部屋全体を覆うように龍の絵が描いてあったのかな?
 あーでも、この絵はなんとなく闇の中でうごめく龍という感じに見えるので

 
d0224617_042496.jpg

 
 部屋の四方のふすまが全部絵で、真っ暗なこの絵を見るためだけの部屋があって、行灯の明かりの中にぼんやりと龍が浮かび上がっていたのかもしれないなあなどと考えると面白いです。
 実物を見ると、この絵をどんなふうに楽しんでいたんだろう?とか、どうやって描いたのかなあ?とか考えたり、筆跡のひとつひとつに絵を描いていた人の息吹を感じることができて面白いですね。ここちょっと手がプルプルしてるなあとか(笑)
 また、なにか興味がある展示などあれば足を運んでみたいです。
 とりあえず今興味があるのは、こんどジブリ美術館でやる「挿絵が僕らにくれたもの展」というのに興味があって、ここで展示されるのはアンドルー・ラングというひとの童話集の挿絵とイワン・ビリービンという人の絵を拡大したもの(オリジナルとかではないみたいですね)ようなのですが、このビリービンさんという人の絵が面白くって、感覚としてはミュシャと浮世絵の中間みたいな絵だなあと思いました。
 浮世絵の影響を強く受けているそうなんですが、こういう絵を描く人がいたんですね、面白い絵なのでちょっと検索して見てみてください。
 


 美術館を出た後、上野公園のちずに載っていた「世界子ども図書館」というのが気になって行ってみたんですが、そこは国立国会図書館の分室で絵本や児童書を専門に収蔵している、つまり日本の絵本が全ておいてあるような図書館だったようです。
 こんな場所があったんですね、全然知りませんでした。
 たまたま発見してお得な気分です。
 図書館で買おうかなあと思っていた絵本をチェックして、ボーっと眺めたり、展示をみたりしただけなんですが楽しかったです。
 村上康成さんの 「星空キャンプ」は大平晋也さんの「わんわ」そっくりのキャラクターで影響を受けているのかな?と思いました。
 ワルター・トリアーさんという方の絵は高野文子さんの絵に似ている部分があって、こちらも関連があるのかなあと。
 展示で見た日本で始めてコマ割りで描かれた「正チャンの冒険」とか初めて知ったんですが、戦前にこんな絵を描いてたんだなーと今でもいけそうな絵でタンタンの冒険の絵にそっくりでした。年代的にはタンタンより前だそうでハイカラで凄いですね。
 世界子ども図書館、絵本に興味のある人などいれば一度立ち寄ってみてください。
 あー大友克洋GENGA展行きたかったなー、図録ってどんな感じなんでしょうか?
 
 
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by Yakeishi-ni-Mizu | 2012-05-27 00:22

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